いよいよシーズンが開幕しました。開幕戦はアウェイの地でサガン鳥栖と戦い、4-0の快勝。この強さが本物であるのか、ホーム開幕戦(パロマ瑞穂スタジアム)へ応援に行き、この目で確認してきました。
(注)この記事は3月7日に執筆しています。

ゴール裏

ACL出場圏内のリーグ3位以内を目指す

今シーズン大物補強は無いものの、ピンポイントで補強を行いシーズンを通じて十分に戦える戦力が揃ったと思います。その上、風間監督体制3年目で主力選手が残ってくれており、風間イズムが浸透していることなどから、かなり期待が持てます。
クラブ側からACL出場圏のリーグ3位以内の成績を目標に掲げたのが自信の表れです。

初戦に続き、複数得点・無失点で勝利!

試合結果はご存知のとおり「2-0」の快勝。初戦に続き複数得点かつ無失点と、1ヶ月早くパロマ瑞穂スタジアム周辺の桜が開花してしまうのではと思うくらい、スタジアム全体が大盛りあがりでした。この開幕2連勝で「今年のグランパスはどうしたの?」、「無茶苦茶強いね!」、「優勝?」など言われましたが、実は1年前も同じ光景だったのです。

スコアボード

1年前をプレイバック!

昨年同時期に、実は同じ記事をT-life[ティー・ライフ]に掲載しているのです。
昨年も、アウェイでガンバ大阪に打ちあいの末3-2での勝利。ホーム開幕戦は、豊田スタジアムでジュビロ磐田を迎えて1-0で勝利して、ジョー選手、シャビエル選手効果もあり、優勝するのではないかと言われたほどでした。しかしその後は、ご存知のとおり第3節から第17節まで15戦勝ち無し。地獄の5ヶ月間を味わったのです。
そんな経験があるからこそ、この連勝で浮かれてはいけません。

しかし、今年は上位争いをする気がする

昨年と同じ開幕2連勝であっても内容が大きく異なり、今年はやってくれると思います。

選手層の厚さ

風間監督のポリシーは、レギュラー選手を固定するのでなく、チーム内で競わせて全員にチャンスを与えるというものです。昨年はそのチーム内競争ができるほど選手が揃わず、紅白戦もできないほどでした。しかし今年は、昨年の先発メンバーがベンチに入れないほど、充実しています。

守備の安定

丸山新キャプテンと中谷選手の両センターバックに、新加入した鉄壁の守りの吉田選手。そして攻撃積極参加の宮原選手。安定感のある守備ですが、この連続無失点はディフェンス陣のみの働きではありません。全員で守備の意識を持ちハイプレス(※注)することで、ボールを取られたらすぐに取り返してきた結果です。その上、自陣ゴール前には今年から背番号1を付けた新守護神、ミッチェル・ランゲラック選手がゴールを守れば、昨年の59失点(1試合当たり1.73点)のようなことはないと思います。

※注:敵のゴールに近い場所(高い位置)からプレッシャーをかけてボールを奪いに行く事

全選手得点の匂い

覚えてますか?
昨年は第11節までは、助っ人外国籍選手のみの得点で、日本人選手はまったく得点できない珍現象がおきました。風間サッカーの攻撃は、ポジションは関係なく自由に動くことが許されています。当然、絶対的エースのジョー選手には活躍してほしいのですが、昨年の得点王を取ったことで、今年は一段とマークが厳しくなります。そうなると、やはりその周りにいる選手の活躍が必要です。今年はホーム開幕戦で赤﨑選手が2得点したように、ペナルティーエリアには多数の選手が入ります。サイドバックが本職の吉田選手でさえ、攻撃時にはゴール付近に良く顔を出しています。セットプレーでも得点できるようなれば、“鬼に金棒”ですが(笑)

貫いてきた戦術への自信

昨年は第4節の川崎フロンターレ戦を0-1で惜敗した後、サガン鳥栖戦で2-0の勝ちムードから一転、2-3の逆点負け。この試合が選手の自信を無くし、連敗街道への一つのきっかけとなった試合だと思います。しかし今年は、丸山新キャプテンを筆頭にチームを引っ張れる選手も多く、そんなことはありません。

赤崎選手

そして今年はファミリーが付いています!

昨年の最終戦セレモニーで風間監督がおっしゃった一言で、ファン・サポーターの呼称が“ファミリー”となった名古屋グランパス。風間監督が絶賛している名古屋グランパスの応援は、苦しい時やアウェイ戦でもホームチームを凌ぐことが多い大応援団。我々グランパスの選手と一体となってくれるファン・サポーターの良い呼び名がないか、ということから“ファミリー”に決まりました。
今年もホーム開幕戦には、立ち見が出るほど超満員に(観客数19,861人)。特にゴール裏のホーム席は、シーズンチケットでほぼ完売するほどの人気。また、今年から入場方法も一部変更になり、荷物による席確保の禁止や席詰めが徹底されて、昨年以上に満員感がありました。そんなゴール裏からの応援、大迫力で試合後半に奏でられることが多い“イエローサブマリン”(原曲はビートルズ)は鳥肌ものでした。これは、現地で聞く価値ありです。こんな後押しがあるので、今年の名古屋グランパスは大丈夫でしょう!

【ご参考】 大迫力のイエローサブマリンの応援チャントの一部
(フォルツァ名古屋) フォルツァ名古屋
(決めろゴール) 決めろゴール
(フォルツァ名古屋アレアレアレ) フォルツァ名古屋アレアレアレ

ゴール裏

楢﨑正剛氏ありがとう!

試合前には、24年間の現役から引退した楢﨑氏の引退セレモニーが開催されました。ここ最近は移籍、退団選手への正式に挨拶する機会が設けられずに、お別れすることが続いていました。しかし、今回はクラブ側が大セレモニーを用意してくれました。しかも、永遠のライバルであった川口能活氏が登場するサプライズ付きでした。
その為、試合開始の1時間20分前にも関わらず、多数のお客さんが席に戻り引退を惜しんでいました。楢﨑氏の挨拶後、スタジアムを1周する際は、セレッソ大阪サポーターの皆さんからも敵味方なく“楢﨑コール”や“拍手”など頂きました。本当に嬉しかったです。また最後に、楢﨑氏のチャント(応援歌)を歌えてよかったです。
24年間Jリーグ660試合出場し、ゴールを守り続けた偉大な男、楢﨑正剛氏。その引退セレモニーのある試合で、無失点に抑えたチームを見て安心したと思います。これで名古屋グランパスの新役職“クラブスペシャルフェロー”として、サッカー界の発展のために新しい人生を歩まれると思います。本当にありがとうございました。
ちなみに当社のプレミアサロン豊田営業所には、楢﨑氏のサインが大切に飾ってあります!

楢崎選手・川口選手

サイン

東海東京証券は名古屋グランパスのダイヤモンドパートナーとして、今シーズンも全社をあげて精一杯応援していきます。
また今年も様々な応援企画や、T-life[ティー・ライフ]には名古屋グランパス観戦記を掲載していきますので、引続きよろしくお願いします。

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