外交を終えて田んぼ道を歩いていると額から汗が滴り落ちてきました。その汗を拭いながら、こんな風景の中を歩いていた子供の頃を思い出しました。井上陽水の「少年時代」の世界ですね。
ふと面白い看板を見つけました。「昭和日常博物館」・・・「少年時代」にタイムスリップしてみるか。

まるで「三丁目の夕日」
中に入ると目に飛び込んで来たのは、懐かしく可愛いミゼットと金鳥蚊取り線香の看板。まるで「三丁目の夕日」のセットみたいだな。
うわ~、懐かしい!あの頃の食卓は家族の距離が近かったな。ボンカレーとククレカレーはご馳走だった。カレーだと何故か嫌いな野菜も食べることが出来た。今でも子供の好きなメニューベストスリーだね。
コーラが出るまではサイダーが夏の飲み物の定番。でっかい瓶で家族で分け合って飲んだものだ。お店では氷水に浸して冷やしてくれた。炭酸がのどにぴりぴり刺激を与えて気持ちよかったな。
扇風機の風に当たりながら、冷えたサイダーを飲む。最高の夏のひと時でしたね。
昔の夏は氷屋さんが大繁盛。大きな氷をのこぎりで切り出して冷蔵庫に入れてくれたものです。氷で冷やす氷が作れない冷蔵庫だ。洗濯は板の上でごしごし。やせてる子は「胸が洗濯板みたいだ~!」と言われてたけど、あの頃は栄養が行き届かなくて皆洗濯板だったな。
学校での楽しみ、給食とお弁当
学校での楽しみは給食。脱脂粉乳は不味かったと言うけど、僕は美味しい記憶しかない。鯨の竜田揚げやフルーツポンチが最高のご馳走だった。中学に入り弁当になった。おかずの品数が少ないと恥ずかしかったな~。でも、友達とおかずを交換したりして楽しい時間には変わりなかった。
今もどこかにあるのかな?
学校から帰ると、駄菓子屋さんで友達と遊んだ。上級生もやってくる、いじめっ子もやってくる、隣町の子供もやってくる、そして店のおばさんに今日の出来事を話した。僕らにとってはここが塾のようなものだった。でも、よくあんなものを食べてお腹をこわさなかったな。いや、結構下痢してた様な気もする。
ちょっとしたタイムトラベルでした。記憶の奥の思い出がゆったりと舞い戻ってきました。
面白いところですよ、この昭和日常博物館は。
定期的に特別展示もやっています。
皆さんも是非、三丁目の夕日の世界を覗いてみてください。
