仏TV局TF1の取材を受ける
~日本のヨタハチ文化を欧州へ発信するチャンス~
海外におけるヨタハチ生存車は、北米99台、アジア35台、欧州27台となっています。1960年代後半の欧州における日本車のステイタスを考えると、欧州へも相対的に結構なボリュームが輸出されています。「欧州」のメディアは、日本の自動車ビジネスを頻繁に取り扱っていますが、自動車文化まではあまり関心が高くないようです。そんな彼の地フランスから、トヨタスポーツ800オーナーズ協議会の代表杉山さんのもとへヨタハチへの試乗と撮影をしたいとの協力依頼が舞い込んできました。
フランスTF1自動車番組「Auto Moto」

依頼元は1975年から続くフランスで最も古い自動車専門番組「Auto Moto」。取材者はトヨタと関係も深く、F1の解説を2002年から2012年まで担当していたデニス・ブロニアさん。何と杉山さんのヨタハチに搭乗し、茅ヶ崎海岸~大観山展望台~杓子峠~三国峠までドライブ、走りながらのレポートとなりました。
更に活動が充実していく「オーナーズ協議会」
2016年の米国訪問に加えて、2017年フィリピンのヨタハチオーナーとの交流、そしてフランスTV局を通じた日本のヨタハチ文化の発信と、「オーナーズ協議会」の活動は海外にまで広がりつつあります。
海外との交流活動を終えてまもなく、2017年10月21日裾野市で第4回「オーナーズ協議会」が開催されました。北海道・東北のヨタハチオーナーと車両(10名、8台)も参加し、懇親会ではオークションを実施。その売上金を慈善団体に寄付することとなりました。
こうしたオークションは12月10日のトヨタガズーレーシングフェスティバル(通称TGRF)でも行われ、ヨタハチのパレードランと共に大いに盛り上がりました。
なお、TGRF当日はトヨタスポーツ800のオーナメントと協議会の名前の入った帽子を販売し、売上の一部が寄付されました。
行動指針の一つ「社会への貢献」
「オーナーズ協議会」のオークションの売上金は、交通遺児育英会に寄付される予定です。ヨタハチオーナーが楽しみながらクルマファンを増やそうとし、そしてそうした活動から得た善意を社会に役立てる…まさしく、協議会発足時の行動指針がしっかり回り始めているようです。
今年は下記日程が控えています。
・3月17日(土) 寄付金贈呈式、同乗試乗会、公開オークション
・4月8日(日) 日本自動車博物館開館40周年イベント
・5月26日(土) 第5回「オーナーズ協議会」
トヨタスポーツ800、これからの50年に向けて
充実していく活動の中で、オーナーの皆さんの最大の悩みは「部品がなく、愛車を走らせることができない」ことでした。これはフィリピンでも全く一緒です。
杉山さんは2年半かけてトヨタ自動車と交渉を続け、ニーズの高い約20品番の再生産が実現できそうなところまでこぎつけました。
しかしながら、この機会をより多くのヨタハチオーナーと分かち合うためには、再生産部品オーダーから生産・配送・集金までのシステムを作る必要があります。杉山さん達は、今はヨタハチオーナーのために、こうした新たなチャレンジを続けています。次の50年に向けて頑張ってください。応援してま~す。
今回の取材有難うございました!
OB訪問スペシャル:トヨタ自動車OBとそのお仲間紹介
