代表的なテクニカル分析の「ロウソク足チャート」は株価を時系列にグラフ化し、動きの特徴を捉えて分析しようというものですが、今回はちょっと変わった分析手法をご紹介します。

逆ウォッチ曲線

逆ウォッチ曲線は、株価と出来高の関係から相場の始まり・終わりを推測しようというものです。横軸を出来高、縦軸を株価とし、折れ線グラフを記入していきます。
株式相場は、株価が動き始める前にまず出来高が先行して変化する傾向があります。まず出来高が上昇し、その後株価が上がり始め、出来高が減少し始めた後、株価が下落し始めるというものです。これをグラフ化すると、ちょうど時計の反対周りにグラフが描かれていくため「逆ウォッチ曲線」と呼ばれるのです。
実際はきれいな円にはなりませんので、大きな傾向でとらえてください。

黄金比 1:1.618

黄金比をご存知でしょうか?
1:1.618という比率がとても美しく、落ち着いて見える比率と言われ、黄金比と呼ばれています。たとえば長方形なら、底辺が16.18cmに対し、高さが10cmが一番美しく見えるという具合です。
美しく見えるため、デザインなどにも多数取り入れられています。トヨタのエンブレムにも使われていますよ。古来からこの黄金比は使われており、パルテノン神殿やピラミッドなどの建造物、ミロのビーナスのような芸術品にも使われています。この黄金比率はもともと自然界に多数存在する比率のため、人間が調和を感じるのではないかと言われています。巻貝の半径の増え方、樹木の葉脈や花びらの付き方などが代表的です。興味のある方は調べてみてください。

株式相場に参加し価格形成に関与する投資家も人間ですから、自然界の比率に関係があるのかもしれないという考え方が、株式相場の黄金比による分析です。
株価変動の日柄(日数)や株価の上げ下げの幅のリズムを、この黄金比にあてはめて考えるというものです。
1.618以外にも0.618(1÷1.618)や0.382(1-0.618)なども使われます。
例えば、ある株式が1000円上昇したあと下落に転じたとします。値下がりの目途を考える場合、1000円×0.382=382円の下落や1000円×0.618=618円の下落が考えられるのではないか?と分析するわけです。

どうですか?みなさんもいろいろな分析をして株式投資を実践してみてください。
きっと株式投資がもっと魅力的なものになると思いますよ。

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