10月4日は投資(10とう4し)の日。
日本証券業協会では、投資(トウシ)にかけたウシのキャラクター「とうしくん」を使って投資啓発を行っています。みなさんもぜひ投資に関心を持ってくださいね。
さて今回は、vol.6で紹介した「ロウソク足チャート」をもう少し詳しく解説します。

「ロウソク足」の見方

ロウソク足チャートでは「ロウソク」の形や組合せで、相場の転換点やその後の推移を予測するうえでのシグナルを読み取ることができます。下げ続けていた株価があるとき上昇に転ずる、上げ始めた株価が今後さらに大きく上昇する、などのシグナルがわかれば、株式を売買する上でとても参考になるので、覚えておくと便利です。

●陽の丸坊主・陰の丸坊主
「陽の丸坊主」は、取引開始の株価(始値)から一度も安くならずに高値で取引を終えた状態。
相場が強いことを示し、安値圏で現れると上昇転換のシグナルとみなします。「陰の丸坊主」はその逆です。
●十字線
始値と終値が同じ状態。
「買いたい人」と「売りたい人」が拮抗した状態であることを示し、相場の転換点によく現れます。
●つつみ線(抱き線)
前日の陽線を翌日の陰線がすっぽりつつんでしまった状態。
上昇相場の最後に出現することが多く、売りシグナルとみなされます。白黒逆の場合は買のシグナルとみなされます。
●宵の明星・明けの明星
「宵の明星」は3本(3日間)のロウソク足が図のように「陽線」「星」「陰線」となった状態。
上昇相場の最後に出現することが多く、売りシグナルとみなされます。逆のパターンの「明けの明星」は買のシグナルとみなされます。
●三空
前日のロウソクと翌日のロウソクの間に隙間がある状態を「空(くう)」「窓(まど)」といいます。その「空」が3個連続で出現することを三空といいます。
上昇の三空なら短期的に買われすぎ、下落の三空なら短期的に売られすぎているとみなされ、相場の転換シグナルと言われています。
●三羽烏
陰線が少しずつ重なる形で3日下げ続けた状態。
相場が下げに転ずるシグナルとみなされます。縁起が悪いのでカラスにたとえられています。

※「丸坊主」を除くロウソクの図には「ヒゲ(高(安)値の線)」が付いていることがあります。

※「ロウソク足チャート」のシグナルだけで売買するのではなく、他の指標も合わせて考えましょう。

興味をもったらもっと勉強してみよう!

代表的な「ロウソク足」の見方を解説してみましたが、このほかにもまだまだ沢山あります。「面白いな」と思ったら、ネットや本でさらに調べてみましょう。投資がもっと楽しくなりますよ。

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