株式投資に当たって、配当や株主優待など初心者でもわかり易い選び方を以前紹介しました。今回からは、もう少し詳しく投資先企業選定する方法をご説明します。
投資先企業を選定するには、「分析」が必要です。「分析」と言うと難しく聞こえますが、ポイントさえ押さえればそんなに難しくはありませんので、ご安心ください。

なにを分析するのか

投資先を分析するのですから、「会社」を分析するのは当然ですが、同時に「その会社を取り巻く環境」も分析しなくてはなりません。
「環境」とは、その会社が属する業界や、製品やサービスを展開する国や地域、世界全体の経済状況のことです。いくらその会社が素晴らしい製品やサービスを提供していても、「環境」が悪ければ企業収益は上がりません。たとえば、とても機能的でデザインも優れた『傘』を作っている会社があったとしても、雨があまり降らない地域でしか販売していなければ、とても売り上げは伸びないでしょう。
「会社」と「環境」を同時に分析する必要があるのです。

いつを分析するのか

株式投資は将来の値上がりや配当の増加を期待して行うものですから、「今」の分析に加え、「将来」の分析もしなければなりません。
「今」爆発的に売れている製品を作っている会社でも、「将来」需要が減っていくであろう製品であれば、売り上げはしりすぼみになってしまいます。逆に、「今」はあまり売れていなくても、「将来」需要が増えていくであろう製品を作っている会社は、将来が楽しみです。
「今」に加え「将来」をしっかり分析する必要があるのです。

どうやって分析するのか

分析には2つの視点があります。
一つは、企業の業績や国の経済指標などの良し悪しや株価の割高・割安を分析する「ファンダメンタルズ分析」です。もう一つは、株価推移や取引量の変化などからその後の株価の動き予測する「テクニカル分析」です。「ファンダメンタルズ分析」で売買する企業を選び、「テクニカル分析」で売買するタイミングを考えるといった具合です。

次回からは、「ファンダメンタルズ分析」「テクニカル分析」の具体的な方法をご説明します。

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