我らがグランパスのJ1復帰に向けた熱い戦いがスタートしました。
風間監督を迎え、メンバーも大幅に入れ替わり、まさに“新生グランパス”となっての初陣。パロマ瑞穂スタジアムのチケットは完売、熱気あふれる開幕となりました。

赤く染まるスタジアム

「昨シーズンの悔しい思いをなにがなんでも晴らしたい。」
「12番目のプレーヤーとしてJ1復帰に向けて一緒に戦いたい。」
そんな熱い思いのサポーターで、スタジアムはグランパスレッドに染まりました。
ファジアーノ岡山

ファジアーノ岡山は昨年J2で6位、J1昇格プレーオフを戦い、昇格にあと1勝まで迫った強豪です。彼らにとっても負けられない1戦で、はるばる岡山から多くのサポーターが詰めかけました。
円陣

KICK OFFに先駆け、グランパスイレブンは円陣を組みました。ファジアーノの選手がポジションに散っていく中、長い時間円陣を組んでいました。きっと佐藤寿人キャプテンを中心に、J1復帰に向けた決意をあらためて確認しあっていたのでしょう。初めてのJ2を戦うグランパスにとって、J2での戦いを知る佐藤寿人キャプテンはとても頼もしい存在です。
鳥かご
グランパスは生まれ変わっていました。選手たちは昨シーズンとは全く違う動きをしていました。
攻撃時にはボールホルダーに対して常に2~3人がフォローし、1~2タッチで短いパスを素早くテンポよく回し相手を翻弄します。守備時には相手ボールホルダーに対して、必ず1人が厳しいプレスをかけ、それに合わせて2人目3人目はパスコースをカットします。サッカーをやったことのある人はこれを見てすぐに思い出したと思いますが、まるで「鳥かご(ロンド)」です。
「鳥かご」とは6~7人で小さな輪を作り、その輪の中にディフェンダーを2人入れてボールを回す基本練習です。ボールを回す側は、1~2タッチの制約があり、常に味方のポジショニングと相手の動きを瞬時に見極め、正確で素早いパスを出す必要があります。奪う側は、1人がボールホルダーにプレスをかけ、もう1人はそのプレスのかけ方を見ながらパスコースを限定する動きをとり、限定されたパスコースに出されたボールを素早くチェックに行きます。
このコンパクトな「鳥かご」で相手を翻弄しながら、突然、縦方向への崩しにつなげていました。守備陣も鳥かごの基本戦略、「パスコースを限定し、そのパスコースに出たボールを素早くチェック。トラップの瞬間を狙ってボールを奪う。」で、次々にボールを奪っていました。
選手の持ち味
この試合2得点の永井選手は、思い切りの良いプレー、正確なシュート、素晴らしいゴールゲッターでした。
キャプテン佐藤寿人選手は、ゴールキーパーの好守もあり得点には結びつかなかったものの、ペナルティエリア内のセンスは抜群でした。
それからシモビッチ選手は、高さを活かした空中戦の強さは健在で、今回は最前線から少し引いた位置でのヘディングのポストプレーで攻撃に起点となりました。
その他、内田選手のフリーキック、青木選手のドリブル、すべての選手がそれぞれの持ち味を発揮していて、見ていてとても面白いゲームでした。
2 - 0 の勝利
風間グランパスは 2-0 で初陣を勝利で飾りました。
風間監督の仰る「すべての試合 5-0 」とまではいきませんでしたが、内容では大きく引き離していたと思います。また、新体制始動から1ヵ月ちょっとしか経っていないのに、ここまで生まれ変わっているチームを見ると、今後が楽しみでなりません。
みなさん、スタジアムで一緒に応援しましょう!
