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あけましておめでとうございます。とと吉です!
本年も宜しくお願い致します。
お正月は、おせち料理、刺し身、カニなどのご馳走をたくさん食べ、美味しいお酒をたくさん飲み、久しぶりにゆっくり過ごす事ができました。今年も仕事始めからエンジン全開「何事にも全力」で取組んでいきます!

さて、昨年末に話が戻りますが、お正月の食材の買出しのため柳橋中央市場に行きました。たくさんある年越しの食材のなかで、地元「三河産」と書かれたアサリや魚が沢山あることに気づきました。「三河産」というと一色の「ウナギ」、日間賀島の「タコ」などが真っ先に思い浮かぶのですが、他にもたくさんありそうなので、ちょっと調べてみました。

三河湾は天然の魚介工場

三河湾は、広さ604平方キロメートル、平均水深9.2メートル。海岸線に干潟や浅場が多く、魚介類が生育する条件にとても恵まれているのだそうです。
その秘密は、知多半島と渥美半島にまるで抱きかかえられるかのような特殊な形と豊かな豊川の流れ。湾口が狭いためプランクトンが湾の中に留まりやすい状態にあること、豊川が絶えず供給する土砂やミネラルや酸素などが干潟の天然更新サイクルや、淡水流入によりエスチュアリー循環(海水の密度に空間的な差が生じることによって起きる流れ)を生み出し、塩分濃度が安定したプランクトン豊富な環境を作り出していること、浅場の砂地に住む貝類などの底生生物が捕食時に大量の海水をろ過するため海水の透明度高く、広大な藻場が形成されることなど、魚介類が生息するのにとても適した環境になっているのだそうです。
まるで、綿密に計算し尽くされた魚介類の生産工場みたいですね。

愛知は「モノづくり」だけじゃなかった!
「水産物」も豊富!

豊かな三河湾のおかげで、愛知県の水産物はとても豊富で、全国のランキング上位のものも多数あるそうです。
愛知県庁の水産課のホームページを見てみました。

≪生産量≫
全国1位 「アサリ」「トラフグ」「ガザミ(ワタリガニ)」
全国2位 「ウナギ」「コウナゴ」
全国3位 「シラス」
全国4位 「スズキ」
全国7位 「クロノリ」
※平成22年のデータ(トラフグのみ平成18年)
※愛知県庁水産課HP参照

愛知県は日本有数の漁獲産地なのですね!

●アサリ
主な水揚げ漁港:常滑市、美浜町、南知多町、西尾市、蒲郡市、田原市

春のアサリは身がたっぷりで絶品!「あさりの酒蒸し」おいしいですね!アサリは鉄分やビタミンB12が豊富で、貧血気味の方や、低血圧の方にはとても良いそうですよ。
●トラフグ
主な水揚げ漁港:南知多町、西尾市、蒲郡市

「てっちり」「てっさ」は高価なので、なかなか食べれませんが、低カロリー高タンパクでビタミンなども豊富に含まれるアンチエイジングには最適な魚です。「セレン」と呼ばれるミネラルも豊富で、ガンを予防する効果もあると考えられているそうです。
●カザミ(ワタリガニ)
主な水揚げ漁港:常滑市、南知多町、碧南市、蒲郡市
手漕ぎボートのオールのような脚を巧みに使って上手に泳ぐことから渡蟹と呼ばれているそうです。ズワイガニやタラバガニに負けないくらい美味しいカニです。
●ウナギ
主な生産地(養殖):東浦町、高浜市、西尾市、豊橋市、田原市
夏バテ防止にウナギ!タンパク質、ビタミンA、B1、B2、カルシウム・・・、これでもかというほど、栄養価が高い魚です。最近では皮の周囲に含まれるコラーゲンも注目されています。
●コウナゴ
主な水揚げ漁港:南知多町、碧南市、蒲郡市
「小女子」と書いて「コウナゴ」と読みます。正式名は「イカナゴ」といい「玉筋魚」の稚魚です。釜揚げや佃煮はご飯がすすみますね。
●シラス
主な水揚げ漁港:南知多町、碧南市、蒲郡市、田原市
「シラス」というと沼津を思い出しますが、実は愛知県も3位なのです。「シラス」はイワシ類の稚魚。こちらも炊き立てのご飯にピッタリですね。
●スズキ
主な水揚げ漁港:常滑市、南知多町、美浜町、碧南市、西尾市、蒲郡市、田原市
あっさりとした淡白な白身魚なので、「洗い」「昆布締め」「カルパッチョ」「フライ」「ムニエル」と何でもおいしくいただける魚です。カリウムが豊富で余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の方にはお勧めです。
●クロノリ
主な水揚げ漁港:常滑市、美浜町、南知多町、西尾市、田原市
「ノリ」の養殖は秋口から種付けが行われ、11月から収穫、12月中には「新ノリ」が食卓に運ばれるのだそうです。日本人の食卓には欠かせない「ノリ」も愛知県は指折りの産地なのですね。

この他にも三河湾ではまだまだたくさん魚介類が水揚げされています。
自然の恵みと漁業関係者の方々に感謝しつつ、お酒やご飯のお供に、「愛知の魚介」を美味しくいただきましょう!

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