株式に並び資産運用の投資先として、「国債」を代表例とした「債券」というものがあります。ニュースなどで「国債」という言葉自体は聞いたことがあり、なんとなくわかっているようではあるけれど、購入したことがないという方が多いのではないでしょうか。今回は、「債券」についてわかりやすく解説します。

債券とは

債券とは、国や地方公共団体、企業や銀行が資金を調達するために発行するもので、わかりやすく表現すると「借用証書」のようなものです。あらかじめ満期や利払いが決められているため計画が立てやすく、資産運用には強い味方です。

<債券の種類>
●国債
国が発行する債券、利付国債(2・5・10年満期)、個人向け国債(3・5年満期/固定金利)、個人向け国債(10年満期/変動利付)などがある
●地方債
都道府県等の地方公共団体が発行する債券
例)あいち県民債(5年満期/固定金利)
●事業債(社債)
企業が発行する債券
→今年6月トヨタ自動車が18年ぶりに発行し話題になった
●金融債
銀行等の金融機関が発行する債券
→現在は信金中金のみが発行している

企業等の資金調達には株式や債券の発行以外に銀行借入という手段もあります。銀行から借入れる場合、その資金の源は預金ですから、我々一般預金者(投資家)の資金が銀行を介して間接的に貸出されることになり、これを「間接金融」といいます。これに対し、株式や債券のように資金を必要とする側に投資家が直接出資することを「直接金融」と言います。一般的に「直接金融」の方が間に銀行等が入らない分コストが少なく済み、金利等の条件が「間接金融」に比べて有利なることが多いです。

債券の仕組み

一般的な債券は、年に1~2回の利払いがあります。利払いは購入した年から毎年行われ、満期償還まで続けられます。満期償還日には投資元金と最後の利払いを受けることができます。利払い日・満期償還日・その金額、があらかじめ決められているため、資金計画が立てやすく便利な投資先です。
たとえば、年2回払い(半年に1度)の債券を6か月連続して購入すると、毎月利払い日が到来するため、在職中には給与のプラスα、退職後は年金のプラスαの定期収入として活用することができます。

債券はどこで購入できる?

証券会社、銀行、ゆうちょ銀行(国債のみ)などで購入の取り扱いを行っています。
同じ債券をすべての金融機関で取り扱っているわけではないので、色々な金融機関の取り扱い情報を調べ、自分に合ったものを選びましょう。

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