買いたい株式は決まっている、お金も用意した。でも、実際に株式を買うためには、どうしたらよいのかわからなくて、二の足を踏んでしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「株式の買い方」をご説明します。

まずは証券会社で口座開設
株式を購入するためには、証券会社に口座を開設することが必要です。銀行にお金を預けるときに銀行口座を作るのと同じで、株式を買い付けて保管する口座が必要となるのです。株式を買うための口座だから、さぞかし開設するのも大変だろうなんて思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
とても簡単に口座が作れます。
<証券口座の開設手順>
①証券会社から口座開設に必要な書類を取り寄せる
証券会社から記入・押印のうえ提出する必要のある「口座開設申込書」や、申込み前に確認しておく必要のある冊子等が送られてきます。
②「口座開設申込書」に必要事項を記入し押印する
書類に一通り目を通し確認したら、「口座開設申込書」を記入します。すべての欄にもれなく記入し、押印します。
③添付書類を用意する
ご本人確認のため免許証のコピーや住民票などの「本人確認書類」、「マイナンバー書類のコピー」など、添付の必要な書類がありますので、説明書きをよく読んで、添付漏れの無いようにしましょう。
④すべての書類を証券会社に送付する
書類がすべて揃ったら、返信用封筒に封入し、証券会社に送り返します。
⑤1週間程度で口座開設手続きの完了通知が自宅に届きます。
※郵送による方法のほかに、証券会社の店頭に出向いて直接手続きする方法や、インターネットを活用した手続きもあります。詳しくは証券会社のホームページで確認しましょう。
証券口座に入金する
まずは証券会社に株式購入に必要なお金を入金します。口座開設後に送られてきた口座開設通知に入金用の銀行口座が記載されていますので、必要な金額を振込みます。
この時、振込み金額は、購入株式の予定金額より少し余分めに入金しましょう。株価の変動や諸経費によって足りなくならないようにするためです。
注文する
証券会社で入金が確認されたら、準備完了です。いよいよ、株式を注文します。
株式注文を出す際には、次の4つ要素を証券会社に知らせます。
①銘柄
購入する株式の名前です。似たような名前に注意しましょう。
②売り買いの別
③数量
株式にはその銘柄ごとに購入単位が決まっています。1株、100株、1000株など、間違えないようにしましょう。
④価格
購入したい株価のことです。値段の指定の仕方は大きくは次の2つです。
【指値(さしね)】
時間はかかってもいいから一定の株価で購入したい場合。
株価の動向によっては買えない場合があるので注意が必要です。
【成行(なりゆき)】
いくらでもいいからすぐに購入したい場合。
その株式の全体の注文数が少ない場合、想定外に高い株価で買えてしまうこともあり、注意が必要です。
【その他の発注方法】
・寄付(よりつき):その日の市場の始まり(寄付)の値段で購入したい場合。
・引け(ひけ):その日の市場の終わり(引け)の値段で購入したい場合。
色々な窓口

証券会社には色々な窓口があります。
自分の使い勝手にあわせて便利に使いましょう
【インターネット】
24時間情報照会や発注ができて、とても便利な窓口です。また、手数料が他の窓口より安い設定になっている場合が多くお得です。
【コールセンター】
電話でオペレーターに発注する方法です。オペレーターが注文発注までしっかりサポートしてくれるのでパソコンが苦手という方には便利な窓口です。
【店舗】
支店や営業所で、営業担当者に発注する方法です。店頭や電話で専任の担当者とじっくり相談したりアドバイスを受けながら注文することができるので、インターネットやコールセンターでは不安という方は、店舗を訪ねてみると良いでしょう。
はじめての株式投資は、「面倒そう」「よくわからない」といった気持から、なかなか一歩を踏み出せないでいる方も多いと思いますが、やってみると意外に簡単です。まずは証券会社に相談してみましょう。
