2月は「東京マラソン」、3月は「名古屋ウィメンズマラソン」と世界でも指折りの大きなマラソン大会が開催され、約65,000人ものランナーが東京・名古屋の街を颯爽と駆け抜けました。
実は、私もそのうちの1人。4年前からマラソンを始め、憧れだった「東京マラソン」にやっと参加することができたのです。(もちろん完走しました!)
思い起こせば、学生時代は大の運動嫌い。「長距離走なんてまっぴらごめん」だったのに、40半ばにして、今では「走ることが何よりも大好き」。どうしてこんなに180度変わってしまったのか?今回は、私の実体験をお話ししようと思います。

キッカケは

4年程前、東京勤務時に通っていたスポーツジムの企画で、横浜の「日産スタジアム」のトラックとスタジアム外周を走るイベントがありました。サッカー観戦が好きな事もあり、「日産スタジアムの中を走れるのなら」と思い参加しました。当然、走ることに関する知識もなく、ランニング時計や専用シューズのような装備もなく、ペースなんて全く頭になく、ただただ「走った」という感じでした。
ゴール後、当初の目的の「日産スタジアムを走れた」という嬉しさ以上に、「汗を流して外を走る爽快感とやり切った達成感」を感じたことを覚えています。

ランニングに誘われて

ほどなく、その大会で知り合った人たちから誘われて一緒ランニングを行うようになりました。
ベテランランナー達はみな「○○○マラソンを走る」というレース出場を目指して走っていましたが、私は「健康のために…」くらいな気持ちで走っていました。彼らからよく「レースに参加したら?」と誘われましたが、そんな気も自身もなく愛想笑いをして流していました。それが、走っているうちにだんだん自分の実力を試したくなり、なんと1年後の秋には地元のハーフマラソンのスタートラインに立っていました。

なぜ走るのか?

ランニングは、一般的には、体力向上や、ダイエットの一環、気分転換などに良いと言われます。実際に、雑誌などのアンケートには、ランニングする人の目的に必ず「ダイエット」が上位にあがってきます。有酸素運動は、効率的に脂肪を分解・燃焼するからなのでしょう。
脂肪の分解・燃焼ならほかにも、ウォーキングやバイク(自転車こぎ)などもありますが、ウォーキングはエネルギーの消費量が小さい(時速6キロで1時間歩いて270K㌍程度)、バイクはランニングと同じくらいのエネルギー消費(500~600K㌍)ですが、自転車など道具をそろえる必要があります。
ランニングは身一つで手軽に始めることができ、消費効率が高い。最近のランニング人気は、こんなところから始まっているのだと思います。
私も、当初の目的は、運動不足解消と身体を絞るためでした。でも、継続して走っていると「走ること」が洗顔や歯磨きと同じく生活の一部になってきて、仕事や雨などによって走れない日が続くと、走りたくてうずうずするようになってしまいました。ランナー以外にはこの気持ちはなかなか理解してもらえないと思います。
ランニング方法も、息が切れるぐらい頑張って走るときもあれば、ゆっくり走るときもあります。ゆっくり走るいわゆる「ゆるラン」では、いつもの知っている場所であっても、車や公共機関では発見できないような、お店やスポットなどを発見できることもあります。また、季節を肌で感じることができて、とても楽しいのですよ。

なぜ、マラソン大会に参加するのか?

東京勤務時に地元の大会「江東区シーサイドマラソン」に初めて参加しました。スタート前の「緊張感」、レース中はいつもの光景である場所を自分の力で、堂々とコース(道路)を走る「爽快感」、そして沿道には沢山の応援の人々、ランナーしか味合うことができない「優越感」、日常生活では決して味わうことができない、「刺激」がレースにはありました。
それからというもの、この「刺激」を求めて、色々な所を走りたくなり、「湘南マラソン」や「アクアラインマラソン」、「名古屋シティーマラソン」、「豊田マラソン」など、かれこれ15回以上は走っています。

ランニングをして一番良かったこと

それは、仲間が増えたことです。
東京勤務、名古屋勤務それぞれの場所で、ランニングを通じて沢山の人と知り合いました。今では東京のラン仲間と一緒に練習は出来ませんが、スマホアプリなどで、毎月の走行距離やレースでは、大会記録なども一目で分かり刺激されています。
先日、東京マラソン前にインフルエンザに感染してダウンしていたときは、「最近走ってないけどどうしたの?」と直ぐ連絡がありました(笑)
そんな、良き仲間でありライバルが、東京マラソンでは沿道で応援してくれて本当に嬉しかったです。

マラソンはPDCAサイクル?

マラソンは仕事と同じだと思います。目標の大会に向けて最低3ヶ月前から計画して、しっかりトレーニングと身体のケアを行います。偶然では好タイムは期待できず、ここ最近の私は、伸び悩んでいます。今シーズンもハーフ、フルマラソンとも低調な成績でした。
調子が出ない時には、レース中、「もうこれでレースは最後にしよう」なんて弱気になるのですが、ゴールして、少しすると不思議と、もう次のことを考えているのです。今回は、ここが課題だったから練習はこうしようとか、“股関節”が痛くなったから、フォーム改善やお尻を鍛え直そうなど。
ひとつひとつ課題を見つけ、それを克服していく、これもレースのひとつの楽しみなんです。まさにPDCAです。

3月11日は「名古屋ウィメンズマラソン」が行われました。当社からも数人が参加したので、8Km付近で応援してきました。みんな楽しそうに走っていましたよ。
タイム狙いの人、コスプレして楽しむ人、仲間と思いで作りのため写真を取りながら走る人、コース途中の給食「名古屋名物ういろ」を楽しむ人。そして、完走のご褒美「ティファニー」が目当ての人。みなそれぞれいろいろな楽しみ方で走っていました。みんないい笑顔でした。

ちなみに4月30日は、名古屋の仲間と、ここ名古屋駅前の「ミッドランドスクウェア」で開催される「ミッドランド階段マラソン」に参加します。名古屋初上陸の垂直マラソン。地上44階、1,197段の階段を何分で駆け上がれるかを競う大会です。(想定15-30分)
まだ募集していますので、興味ある方はぜひ、挑戦してみてください。

<一覧に戻る