これから投資を始めるという方にピッタリな運用商品が「投資信託(ファンド)」です。「株式」や「債券」に比べると貯蓄っぽい名前ですが、投資先は「株式」や「債券」などです。同じ投資先でも投資方法に特徴があるため、とても便利な運用商品となっており、ぜひ勉強しておきましょう。

投資信託とは

投資信託は、たくさんの投資家から集めたお金をひとつのまとまりにして、運用の専門家が株式や債券などで運用する仕組みの運用商品です。
投資信託には、投資信託ごとに目的・特色・投資方針など記載された「目論見書」という説明書が出されていますので、投資家はそれを見て投資します。その後の細かな運用はプロに託しますので、これから投資を始めようという方や、忙しくて自分で運用ができないという方にとっては、とても便利でらくちんというわけです。

特徴その1:少額で分散投資できる

投資信託は通常1万円程度から投資できますが、たくさんの投資家からお金を集めるため、1ファンドあたり数十億円から数千億円もの大きな投資資金となります。そのため運用担当者はたくさんの銘柄に投資ができ、リスクを分散する* ことができます。個人でたくさんの銘柄に分散投資することは資金面で難しいため、投資信託はとても有難い存在なのです。

*リスク分散をわかりやすく表現すると、1企業の株式にだけ投資した場合その企業が倒産したら元手をすべて失いますが、100企業の株式に投資した場合、100企業が同時に倒産することは考えにくく、仮に10社が同時倒産したとしても残りの90社分は元手が残るという考え方です。倒産といった極端な場合だけでなく、経済や金利環境の変化による株価や債券価格の変動など、様々なリスクの分散に有効です。

特徴その2:プロにお任せできる

自分で直接「株式」や「債券」に投資する場合、その銘柄の現状や将来性、株価等の割安・割高など、ひとつひとつ調べ、さらに継続的にウォッチしていく必要があります。
自分が良く知っている会社や国の物であればまだよいのですが、よく知らない会社や外国などはいくら調べても不安が残るのではないでしょうか。
投資信託は、高度な専門知識と豊富な情報収集力をフル活用して運用するその道のプロにお任せするので、自分ですべて判断するよりも安心でらくちんなのです。

そのほかにも、投資信託にはその仕組みからたくさん便利な活用法があります。
しっかり理解して大いに活用しましょう。

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