紅葉も見ごろを過ぎ、朝晩、ぐっと冷え込むようになりました。急激な気温の変化に、風邪を引く同僚もちらほら。皆さんも気を付けてくださいね。
そこで今回は、寒さに負けないように、身体がポカポカになるいろいろな方法をご紹介します。

身体を温めるメリット

子供の頃、母親によく「風邪ひくで、ぬくとーせなかんよ(名古屋弁:風邪を引くから温かくしなきゃだめよの意)」と言われたものですが、風邪予防を含め身体を温かくしているといろいろな良いことがあるそうです。
①免疫力
体温が1度下がると免疫力が30%も落ちるという説があるそうです。身体が冷えると風邪を引くというのはこのせいなんですね。
②基礎代謝
体温が1度下がると基礎代謝が15%も落ちるという説もあるそうです。身体を温めることはダイエットにも有効ということでしょうか。
③老廃物の排出
体温は血流にも影響します。温めることで血流が良くなれば、老廃物の排出もよくなるということ。
美容にも良さそうですね。

食べ物で温める

身体が温まる食べ物というと、まずお鍋を思い出しますね。もちろん、温かい食べ物は身体を温めますが、食品自体に身体を温める効果があるものもあるそうです。
簡単な見分け方としては、冬が旬のもの、寒い地方で採れるもの、色が赤・オレンジ・黒のものは身体を温めると覚えればよいそうです。

【身体を温める食べ物】
 野菜:しょうが/唐辛子/南瓜/人参/牛蒡
 魚:鮭/マグロ/カツオ
 肉:羊肉、鹿肉、牛肉、鶏肉
【身体を温める飲み物】
 しょうが湯、紅茶、黒豆茶、ほうじ茶、ウーロン茶、赤ワイン、日本酒、紹興酒

衣類で温める

身体が温まる衣類というと、ダウンジャケットやセーターを思い出しますね。でも、TPOに合わせたコーディネートを考えると、いつもモコモコの格好をしているわけにもいけませんよね。
温かくするポイントは「重ね着」「温める場所」なのだそうです。

【重ね着】
 重ね着をすると衣類と衣類の間に空気の層ができ熱が逃げにくくなるのだそうです。たとえ薄手のものであっても、重ね着をすることで温かくすることができるのですね。
【温める場所】
 「首」と「末端」だそうです。首とはそのものの首だけでなく、「手首」「足首」も含まれます。
末端とは、手先や足先のことです。細い部分や、先端の部分は冷えやすく、そこで冷やされた血液が全身に還流することによって身体全体が冷えてしまうのだそうです。空冷エンジンの冷却フィンと同じ原理ですね。マフラーやネックウォーマー、手袋・靴下、レッグウォーマーなどを有効に活用して首と末端を温めましょう。注意点は、窮屈な靴下など、締め付けるものは避けること。血流が悪くなるのでかえって冷えてしまうそうです。

運動で温まる

子供の頃、よく「おしくらまんじゅう」やりましたよね。身体を動かすことは、筋肉を動かすこと。
筋肉は収縮することで熱を生みます。寒いとき身体がブルブル震えるのは、無意識に筋収縮によって熱を生み出そうとしているのです。また、筋肉は動かすことで、血管を圧迫しポンプの機能も果たしますので、筋収縮によって発生した熱を血流で全身にいきわたらせることができるのです。
ポイントは下半身を動かすことだそうです。下半身には大きな筋肉が集中しているので、効率的に熱を生み出すことができるのです。


【ついで運動】

 わざわざ時間を割いてジョギングやウォーキングをしようと考えると、構えてしまってなかなかできません。日頃の生活に組み込むように運動を取り入れれば、無理なくできるのではないでしょうか。
例えば、通勤途中のエスカレーターを階段にするとか、ランチのついでにちょっと遠回りして余分に歩くとか、いろいろアイデアがわいてきますね。
【オフィス運動】
 仕事をしながら運動することもできます。椅子に座ったままの状態で、「かかとを上げる、つま先を上げる」を繰り返すだけで、ふくらはぎの筋肉が収縮し、足先がポカポカしてきます。

日頃、少し意識するだけで、ポカポカな身体を手に入れることができそうですね。
寒い冬を健康に過ごすために、皆さんも、今日から実践してみませんか?

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